大林寺は近鉄南大阪線 布忍駅から歩いてすぐ、かつて七堂伽藍の広大な寺院であった永興寺の跡と伝えられる地域から、西除川を隔てたところにあります。 本堂には南北朝初期の作とされる木造阿弥陀如来立像や平安後期の作とされる木造十一面観音立像が安置されています。この十一面観音立像は像高1.7mの檜の一木造りで、その均整のとれた美しく優しいお顔は日々、地域の壇信徒や河内西国第五番札所として巡拝者に愛されています。
大林寺の本堂には二十四孝の教えが描かれた2枚の欄間があります。二十四孝とは儒教の教えで、古来中国で有名な孝子(孝行者)二十四人の故事が描かれたものです。 写真上の欄間は人物と虎が描かれた「楊香」(ようこう)のお話。楊香は父と二人山中に入り凶暴な虎に遭遇する。自分の命を虎に与え、父だけは助けて下さいと祈る孝心に虎が逃げ去る内容です。写真下は郭巨(かくきょ)のお話。郭巨は貧しいながら母と妻の三人で仲良く暮らしていましたが、子が生まれ生活が苦しくなり、母を養う為に子を庭に埋める事にします。穴を掘ったところ黄金の釜が出てきて、家族が幸せに暮らせたというお話です。このような教えが中国より伝来し美徳の模範や道徳基準となった大変貴重な資料になっています。